春画 | アダルト動画、画像の歴史

春画

日本に於ける、エロティシズムは最早伝統の域に達する。
例えば、日本独自文化の隆盛を極めた江戸時代には、屋台のかけそばの一杯の値段で春画を買うことが出来たのである。
春画は現代のエロ画像に当たる。江戸時代の春画の大きな特徴として、浮世絵であることとデフォルメされた性器の存在が挙げられる。
現代でも2次元世界のデフォルメアートは発展を続けているのである。
俗にいうSD(super deforme)などの二頭身キャラクターなどがそれに当たる。
最初の浮世絵師にして「見返り美人図」の作者、菱川師宣の作品の多くは春画である。浮世絵最初期の氏の作品の時点で、性器のデフォルメという特徴は見られる。
その後、春画の発展は続き、18世紀後半に多色刷りの春画が本格的に登場したのである。
当時、春画の需要は高く、ほとんどの有名絵師がこれを書き、陰号という特殊ペンネームで自らの名を隠した。
その後、明治期まで発展を続けるが、カメラの発達により春画の需要は減少した。
しかし、現代でも「エロ漫画」の需要は高く、矢野経済研究所の調査によるとその市場規模は700億円にも登るのである。

古代から「エロ」は人間普遍のテーマであり続けた。
古代エジプト神「ミン」はその性器をデフォルメ誇張された姿で描かれている。
古代ローマ皇帝ティベリウスは島に引きこもりつつ、その島でその行為のためだけに必要な、趣向をこらしたベッドルームを作らせた。(参考スエトニウス『ローマ皇帝伝(上)』国原吉之助訳岩波文庫)
古代中国では、酒池肉林(飲めや歌えの乱交パーティ)が開かれたとされる。(参考司馬遷「史記」)この酒池肉林のために使われたとされる人工池が当時の遺跡から発掘されている。(参考中国通信社)
時代、地域は違うが人類の文明が花開いたそれぞれの地で、エロティシズムは重要視された。
時に、それは傾国の原因ともなっている。
特に、酒池肉林を考案した「紂王」は未だ中国史上、最悪の王と呼ばれている。
その紂王の時代に中国最初の王朝「殷」は滅ぼされた。
しかし、現代でも「酒池肉林」は欲望の具現化であるともされている。

現代、ますますエロは発展を遂げる。特にアニメーションや動画、風俗などにおける進出には眼を見張るものがある。
経済規模
AV(アダルトビデオ)4000から5000億円
風俗産業5兆円から6兆円
エロ同人誌700億円
などというデータが上げられている。現代に於ける性産業の多様化と市場価値の高さが色濃く現れたデータとなっている。
古代とは比べ物にならないほどの規模、情報料がこの世界には、溢れているのである。行為そのものは、昔から変わるべくはずもないため、媒体の進化がこの発展を支えている。
現代に於ける発展は、日本規模のみにとどまらない。
世界中で同様のアダルト関連のデータが存在している。(市場規模は異なる)

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